USJの魅力4~心躍る理由はパークで流れている「BGM」にあった

映画とBGM

映画においては、映像のみならず音響も非常に重要な要素です。

スリラーやホラー映画などでは効果音やBGMを巧みに用いて、観客の恐怖心を徐々に徐々に高め、ここぞ!というときに大音量で悲鳴や物音を鳴らせて観客の度肝を抜く手法が使われます。実際、そういうシーンって心臓がバクバクするほど驚きますよね。

また、アドベンチャー映画などでは、各シーンに見合ったBGMが常に流れ、観客をワクワク・ドキドキさせたりして主人公が感じている心境の揺れを表現し、彼らのいる空間へ引き込んでゆきます。

この技法を駆使して観客を魅了し続けている代表的な音楽家が、かの巨匠ジョン・ウィリアムズです。

ジョン・ウィリアムズは、E.T.やジョーズ、ジュラシック・パーク、スーパーマン、スター・ウォーズ、インディー・ジョーンズ、ハリー・ポッターなど多数の映画音楽を担当し、音楽部門では何度もアカデミー賞を受賞しています。

美しいオーケストラの調べとともに映画の世界へ没入させる力が、彼の音楽にはあります。

映画にもし、音響がないとどうでしょう?

それは、「サイレント」って言うんだよ!

あのぅ...確かにそんな時代もありました、ハイ。
そうじゃなくって...

もともと音声の入った映画、要は普通の映画で音を消して観賞した場合、どんな感じになるでしょう。

一度試せばわかりますが、音を消して映画を観ると恐怖もワクワク感もあまり感じません。 それほど、音響って人間の心理に多大な影響を与えているのですね。

もちろん、これらは効果音だけではなく音楽、すなわちBGMについても当てはまります。

USJのBGM

前置きが長くなりましたが、USJ内には、ゲート(ロスアンゼルス・コロシアム・アーチ)付近を含めて、いたる所にスピーカーがあり、そこから絶えずBGMが流れています。

ウエスト・ゲート

また、エリアごとにBGMも違い、それらが各エリアの雰囲気を盛り上げています。

ハリウッド・エリアでは、ハリウッドにちなんだ楽曲やUSJオリジナルの楽曲。

ハリウッド大通りにて

ニューヨーク・エリアではニューヨークで人気の楽曲。

ニューヨークにて

アミティではジョーズ、ミニオンパークではミニオンたちの、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターではハリー・ポッターの楽曲。

イスラ・ヌブラではジュラシック・パークの音楽などなど。

これらBGMとセットとの相乗効果で、それぞれのエリア固有の雰囲気を見事に演出しています。

パーク内の全ての空間は、常に音楽で満たされていて、まさに映画の世界に飛び込んだような、そんな感覚が楽しめます♪

ユニバーサル・スタジオ独特の雰囲気はBGMによって作られているといっても過言ではないでしょう。

以前はUSJで耳にするBGMやショーの音楽のCDを、パーク内のショップで販売していたのですが。現在は販売されていません。

USJそぞろ歩き!では、パークで聴けるBGMを、過去のものから現在に至るまで「USJで耳にする曲」のコーナーにたっぷり掲載しています。そちらもぜひ楽しんで行ってくださいね!

パークのBGMはどこから聴こえているの?

BGMを流しているスピーカーは、景観を損なわないように、セットや建物に巧みに組み込まれていて、どこから音楽が聞こえるのかがわかりにくいようになっています。

サウス・ストリートにて

もちろん、これも映画セットとしてのこだわりです。スピーカー丸出しでは撮影現場たるバックロットとは言えませんからね。

でも、注意深く耳を澄ませば「ああ!こんな所に組み込んであるのかぁ!」とわかります。それぞれが結構大きな音を出していますし(笑)

スピーカーは、一見それとわかりやすいものもあれば、意外なところに組み込まれているものもあって、それらを探索しながら歩くのも面白いですよ。

これはわかりやすいスピーカー。
ハリウッド・エリアにて

これもわかりやすいスピーカー。
セントラル・パークにて

ここにはむき出しのスピーカーが写っています(笑)
セントラル・パークにて

セットに紛れ込んでいるスピーカー。
ドラゴンズ・パールにて

これも巧みに隠されたスピーカー。
ニューヨークにて

ホグズミード村にももちろんスピーカーは仕込まれています。
ニューヨークにて

これらパーク中にある多数のスピーカー群は個々に音響をコントロールすることが可能で、アトラクションやショー、その他イベントを行う場合には、そのポイントにあるスピーカーだけをイベント用に独立させて使用します。

また、専用スピーカーを設置して開催するイベントやショーの場合には、パーク常設スピーカー側の音量を絞ります。

あと、パーク常設のスピーカー群は、音像をコントロールすることによって動きを表現する役割も果たします。

普段は固定されたエリアごとに均一の音量でBGMを流しているのですが、パレードなど動きのあるものの場合には、ストリートに配置された各スピーカーの音量を、その動きに合せて調節し、音像を移動させることによって遠近感や躍動感を演出しています。

パレードは、次々と現れるフロートごとに、それぞれのテーマに沿った音楽が、その場所や複雑な動きに合わせて、まるで音源がまといつきながらキャラクターと一緒に移動しているかのように調整がされているので、自然な音の流れを創出して高揚感を高めています。

ちなみに、このパークワイドで繰り広げられる音源移動や調節は、カリフォルニア州にある「ABTB(Audio By The Bay Entertainment Group)」が制作したサウンド・コントロール・システム「 UPCS(UNIVERSAL PARKWIDE CONTROL SYSTEM) 」が担っており、パーク常設スピーカーと、フロートのスピーカーを、刻々と変化するパレードの状況に対して、マップ情報と位置管理情報を高度に駆使し、パレードルートを正確にトレースしながら音源調整・配信をコントロールしています。

ユニバーサル・シティ駅を降り、ポップな商業施設ユニバーサル・シティウォークを歩き進むにつれ、また、パーキングからウエスト・ゲートに近づくにつれ、徐々に聞こえてくるUSJやハリウッド映画の音楽...

この調べが聞こえた時点で、あなたの心ははやり、胸躍り始めます!

ワクワク♪

パークのスピーカーは、とても雰囲気のあるいい音であなたを包んでくれます。ぜひ、BGMもたっぷり楽しみましょう!

美しい調べと共に、きっと映画さながらの素敵な一日があなたを待っていますよ!

次のページでは、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムを紹介します。

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