USJの魅力9~パークで会える「クルマ」たちはとっても貴重な存在
USJの魅力をテーマに、さまざまな演出やハリウッドの妙技、パークのこだわり等を紹介してきました。
建物を忠実に再現したセットや、書き割り、美しい植栽、そして人間の心理を巧みに利用した演出までありましたね。
でも、USJの魅力のうち、まだ重要なものを紹介していません。
それは、パーク内で見かけるクルマたちです。
パーク内で見かけるクルマたち
USJをそぞろ歩いていると、クルマがやたらと目に留まります。
映画に関係のあるクルマが展示してあったり、エリアの雰囲気にふさわしいクルマが駐車されていたり、時にはパーク内をゆるりと走っていたりしています。
これ、映画好きはもちろん、クルマ好きの方にとってはたまらない魅力でしょう。
では、パークで出会えるクルマたちを、エリアごとに紹介しましょう。
■ ハリウッド・エリアのクルマ
まず、ハリウッド・エリアでは、メルズ・ドライブ・インを取り囲むように「アメリカン・グラフィティ」に登場したアメ車(当たり前ですね 笑)が勢ぞろいしています。
ハリソン・フォードやロン・ハワード、ポール・ル・マットなどが乗っていたクルマが映画の中に出ていた状態のまま止まっているその様は
「ひょっとして、彼らがメルズでバーガーを片手に談笑しているかも...」
なんて思ってしまいます。 まさに映画のワン・シーンそのものです。
では、メルズのクルマたちを順番に紹介しましょう。
映画ではスザンヌ・ソマーズ演じる「サンダーバードの女、女神」が乗っていたのが、この「1956 Ford Thunderbird」です。
ボー・ホプキンス演じるファラオ団のリーダー「ジョー」は、この「1951 Mercury Coupe」を乗りまわしていましたね。
「1955 Chevrolet 150」はハリソン・フォード演じる「ボブ・ファルファ」のもの。次に紹介するFord B Coupeとのカーレースは見せ場でした。
「1932 Ford B Coupe」はポール・ル・マット演じる「ジョン・ミルナー」のもので、映画「アメリカン・グラフィティ」の撮影用にたった1台だけ造られた改造車。そこから通称「Milner’s Coupe」や「Graffiti Coupe」などと呼ばれています。ひときわ目を惹く個性的なクルマです♪
「1958 Chevrolet Impara Sport Coupe」はロン・ハワード演じる「スティーヴ・ボランダー」のもの、チャールズ・マーティン・スミス演じる「テリー・フィールズ」が借りてナンパをしに来ているようです(笑)。
シンディ・ウィリアムズ演じる「ローリー・ヘンダーソン」は「1958 Ford Edsel」に乗っていましたね。
メルズ・ドライブ・インに来たらこれらのクルマとぜひ記念写真撮ってくださいね。
■ ニューヨーク・エリアのクルマ
ニューヨーク・エリアには、クラシックなクライスラー1938年モデルのイエロー・キャブ(タクシー)がいます。
このイエロー・キャブはとても存在感があり、古いアメリカの街並みと共にフォトスポットとして大人気です。
これらのクルマに出会うと過去の時代にタイムスリップをしたような、そんな感覚を覚えるほど魅力的です。
いつも思うんですが、これらのヴィンテージ・カーが常に最高の状態で観られるのはUSJがしっかりとメインテナンスをし続けているからなんですね。
この年式の各個体が、これだけ良好な状態で間近に観られるのはクルマの博物館ぐらいでしょう。
同年式のクルマは、ほとんどが、とっくの昔に廃車になっているか、あったとしても、どこかの車庫や庭でボロボロに錆びてしまってクルマの体をなしていません。
それだけ、ヴィンテージ・カーを最高の状態で維持し続けるのは並大抵の事ではないんです。
これら貴重な車を間近に展示してくれるUSJにはいつも感謝しています。
それだけ値打ちのあるクルマなので、ぜひクルマと一緒に写真を撮ってみて下さい。思い出に残る素敵な1枚になるでしょう。
あ、これは当たり前の事なんだけど、写真を撮る時には、絶対にクルマに足を掛けたり、クルマの上に乗ったりしないでね。
いつまでも綺麗な状態で楽しめるように、パークの設備は皆で大切にしましょう。
あと、これは動かない?のですが、スナック・カートとして人気のあるトラックもいい雰囲気を作っています。
これもなかなかレトロでしょ♪
ラグーンのほとりには、こんなトラックも!
このクルマは、シボレー・スリフトマスター。あ、このクルマボンネット上のエンブレムに注目!美味しそうですよ(笑)
■ サンフランシスコ・エリアのクルマ
サンフランシスコには船しかありません。
あ、たまに、ニューヨークにいるスナック・カートのケーブルカーに似たバスが出張してきます。(笑)
■ ジュラシックパークのクルマ
橋を渡ってジュラシックパークへ行くと、映画に出てきたあのクルマが!
それは...初代フォード・エクスプローラー XLT!
1993 Ford Explorer XLT
これを見るとテンション上がります♪
あ、ウォーターワールドにはクルマはありません。クルマはドライランドしか走れませんから(笑)
てことで、いざアミティ・ビレッジへ!
■ アミティ・ビレッジのクルマ
アミティでは、ハンギングシャーク横にシボレーのピックアップトラックがあります。
1951 Chevrolet Pickup Truck 3100 Thriftmaster
以前にブログで紹介したのがこの「シボレー・スリフトマスター」。スリフトマスターはこの3100モデルをベースにしたカスタム・カーで、サメの横にあるこのクルマがスリフトマスターです。そういやニューヨーク・エリアのプレミアム・ドックのカートもスリフトマスターでしたね。
このクルマは1947~1955年まで生産されたモデルで正式名称は「アドバンス・デザイン・シリーズ」。一般的には「シボレー3100」のように数字で呼ばれていたそうです。
それじゃ、ハリー・ポッター・エリアはどうか?
■ ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター™のクルマ
ここには空飛ぶクルマがあります。
そう、ハリーとロンがホグワーツ特急を追って大空を飛び回ったあのクルマです。
1960 Ford Anglia 105E Delux
このクルマは、アーサー・ウィズリーの魔法で空を飛べるようになりました。広大な大空を飛び回ったり、蜘蛛に追いかけられたり、挙句の果てはクラッシュ。
パークではハリーとロンが、散々冒険した挙句の果てクラシックしたあのシーンがが堪能できます。
そして、なんとあの機関車も。
そう、それは...
ホグワーツ特急!
これを見ると、かなりテンション上がりますよ♪
このように、様々な価値あるクルマとの出会いも楽しめるのもUSJの大きな魅力の一つです。
懐かしのクルマたち
今はもう観られませんが、過去に面白いクルマたちがUSJにありました。それらを振り返ってみましょう。
これはランドシャーク。こやつ、イカツイ風貌しています。
ランドシャークは、御堂筋パレード2000にも登場したクルマで、ラジオ放送のスタジオ機能や、炎や煙を吹く装備を実装していたらしいです。
うーん、じっと見ていると、今にも襲ってきそうです。
以前は「ターミネーター3」に登場したトヨタ・ソアラ(映画に登場したアメリカ仕様のレクサスSC430の色違い)が駐車されていたこともあります。
他にもかつてトヨタがUSJのマーケティング・パートナーだった頃は、トヨタ車がチラホラと見られました。
サフランシスコ・エリアでは...
うーん、ぱっと見たところクルマじゃなく船ばかり...
でも、このエリアにふさわしい車がかつてあったんです。
っていうか、USJにあった乗用車の中では一番有名じゃないかなぁ...アレ...
「へっ??アレって何?」
ハイ、ヒントはバック・トゥ・ザ・フューチャーです。
もうお分かりですね、そう、映画に登場したデロリアンのタイムマシン仕様です。
1981 DeLorean DMC12
アトラクション、バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライドの入り口あたりに、シリーズの2番目「バック・トゥ・ザ・フューチャーII」で登場したモデルが展示してありました。
このデロリアンは、USJ展示用として、撮影に使用されたクルマを再現したものです。
たまにドク・ブラウンが運転して走行していることもあったんですよ。
今は、このデロリアンはもう観られません。きっと別の時代へ旅立ったのでしょう(笑)。
デロリアンはDMC(DeLorean Motor Cars)によって8500台だけ製造されました。
ボディ・パネルがステンレスでできているので、塗装やワックスがけが不要な珍しいクルマです。
余談ですが、私は実車のデロリアンが街中を走っている姿を見かけたことが一回だけあります。もちろん、タイムマシンの装備なんかはなくノーマルでした(笑)。
USJにあったデロリアンは、映画に登場したまんまの姿をしているので、ひときわ人気がありましたね。
デロリアン前も、人気の高いフォトスポットのひとつでした。
バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライドさよならイベントの一環では、大勢のファンがデロリアンとの別れを惜しむようにデロリアン、そしてドク・ブラウンとのグリーティングを堪能していました。
さて、橋を渡ってジュラシック・パークへ入ると、そこにもクルマが...
おやおや、恐竜に襲われたようです。牙が刺さっていて、破壊されています。
さらに進むと、ウェザリングが施されたオフロード車が停まっています。
これは、JEEP CJ-7がベースかな?
映画と同じく、恐竜を調査しに行ったのか、インジェン社の乗組員はいません。
奥にもう1台止まっています。そう、映画の中でも一番記憶に残る、ジュラシック・パークのロゴ入りフォード・エクスプローラーです。先ほど「パーク内で見かけるクルマたち」で紹介しましたね。
これらのクルマがイスラ・ヌブラの雰囲気を盛り上げていました。
アミティ・ビレッジには、かつて映画「JAWS」に出てきたクルマがいたんです。
映画「ジョーズ」に登場したブロディ警察署長のシボレー・ピックアップ・トラックがありました。
1973 Chevrolet Pickup Truck Blazer
映画の中で、ロイ・シャイダー演じるブロディ警察署長が乗っていたパトロールカー仕様の4WDがランディング・レストラン前に止まっていたんです。やっぱりアメリカのトラックは大きいです、キャビンが広々としていましたね。
かつてあった、ウエスタン・エリア。
当然ながらここには自動車はありませんでした、が、面白い4輪車や貨車の宝庫となっていました。
貨車もいい雰囲気を醸し出していました
ショーやパレードで活躍したクルマ
エリアごとにそのエリアをムードを盛り上げてくれるクルマたち。
これら以外にも、ショーとともに突然現れる車や、パレードなどで活躍したクルマたちも紹介しましょう。
これは、ブルース・ブラザーズの愛車ダッヂ・モナコ
1974 Dodge Monaco Sedan
こちらは、ピンクキャデラック♪
時には赤色になったり、当時のスタイルを楽しめる様々なショーで活躍してくれました。
1955 Cadillac Eldorado
これは、パンプキンの愛称で知られるフォードF100ピックアップトラック。グリルにある「V8」エンブレムがカッコいい♪
ショーに応じて様々なカラーリングを施され
そのインパクトあふれる面構えが、ショーの雰囲気を盛り上げていました。
ハロウィーン・ホラーナイトでもクルマたちは活躍します。
こんな感じで適切にカラーリングされた車(笑)や
ゾンビたちに追い込まれ閉じ込められたりするスクールバスなどが登場し、ゲストの恐怖心をあおるのです。
様々なシーンであなたを楽しませてくれるUSJのクルマたち。
ぜひ、それらも堪能して下さいね!
次のページでは、ウラUSJを紹介します。